お歳暮を辞退されたりや断られた場合について考えてみます。
そもそも個人的なお歳暮を贈るのは、どのような人に対してでしょうか?
親子親戚関係を除くと、大体以下のようになりませんか?
- 仲人や結婚をお世話してもらった人
- 会社の上司や先輩
- 昔の会社の上司や先輩
- 学校でお世話になった先生(大学時代の教授が一般的かもしれません。)
近所でお世話になった人この中で今も濃い付き合いがあるというのは、(人によっては違うと言われるかもしれませんが)2番と5番あたりではないでしょうか。
そうだと仮定すると、その他の人達は毎年贈られてくるお歳暮に対してどう思っているのかを考えてみた事はありますか。
お返しをしてくる人、お礼状を送ってくる人、お礼の電話をしてくる人、何も返事がない人等性格によって様々です。
- 商品を気に入っていて贈ってくれる事を喜んでいる。
- 商品を気に入ってないが贈ってくれて嬉しい。
- 商品を気に入っているが申し訳ないと思っている。
- お返しをするのがちょと面倒になってきている。
- お互いのやりとりに多少疲れている。
- 返信の手紙や電話でさえも心苦しくなっている。
ちょとネガティブな意見ばかりですがテーマがテーマだけに仕方ありません。
4番以降はしつこくなりますので【商品を】の部分は省略していますが2パターンあります。
1番の人やその前に述べた何も返事がない人は、今回のテーマに関係ないように思われます。しかし、その1つ前の条件が関係してくる場合もあるのです。
このような背景を理解していると、お歳暮を辞退されたりや断られても対応の仕方を間違えることはありません。
お歳暮の辞退や断られた背景とお礼状の文面は?
お歳暮の本来の定義としては、1年間お世話になったことに対する感謝のお礼を表すものです。ですが冒頭の部分で挙げた例はほとんどが過去の事に対しての感謝になります。
(前にも書きましたが)与えた方は余り覚えていないが与えられた方はよく覚えている。
だから贈る方は送っているのかもしれません。しかし、受け取る方はもう頂く理由がないとも思っています。ここにお互いの意見の相違が生まれてしまいます。
ここで1つ仮説があります。(あくまでも自分自身の思い付きです)
贈る人は受け取る人よりも相対的に若く自分は貰うことがあまりないのではないか。
受け取る人は他の人からもたくさん贈られてきて(もっと言えば今まで受け取ったお歳暮の量は相当な数になる)お歳暮1つ1つに対する思い入れも少ないのではないのか。
もっと言えば、もしもお返しやお礼状などをされていればかなりの費用や作業が必要です。それでも、今現在も濃い付き合いがあったりする場合の人には必要です。
そうなった時に、昔少しだけお世話したけれども今は全然付き合いもなくなってしまった人のお歳暮を減らしていってあげたほうがお互いの為ではないのか、という流れになっても不思議ではありません。
更に言うと、贈る人の立場を考えてもこちらからアクションを起こしてあげた方がいいのではないか、向こうからはやめられないのではないのかと思っているかもしれません。
そんなこんなの葛藤があった後に、先方からのお歳暮の辞退や断りの文面が届いたのではないでしょうか。
辞退と断りの違いはハッキリしていませんが自分なりの解釈としては、辞退の方が言葉の響きからもそうですが直接的です。
あくまでも想像ですが、辞退は贈られる前に文章だけで(今までのお礼として高価な贈り物の場合もありますが)お歳暮の辞退を連絡してきます。
もしくは贈ったお歳暮の受け取りを拒否された場合や、贈った物を再包装して送り返されてきたものです。
どのやり方も直接的で非常に理解しやすい方法ではあります。その分お歳暮を贈ったもしくは贈ろうとしていた人には結構なインパクト(ダメージ)があります。
一方の断りの方はお歳暮を受け取ってから、こちらが贈った2倍相当の高価なお返しと共に非常に気遣いされた文面で連絡がきます。こちらは間接的ではありますので鈍い人は気づかない場合もあります。
ただ常識的に考えればすぐに理解できるはずです。具体的な文面内容は簡単に要約するとこんな感じです。
先日はお歳暮をお送りいただき本当にありがとうございました。
日頃から何かとお心にかけて頂きまして、お気遣いに感謝しております。
今後はお気持ちのみ頂戴したいと存じますので、どうかこのようなお心遣いをなさらないようにお願い致します。
お歳暮を断られたらどう対応する?
お歳暮を断られた時の対応は自分の中では1つしかあり得ません。
それは、冒頭文からの背景についての説明で理解してもらえるのではないかと思います。
先方が長い間苦慮した後に提案されてきた重みをよくよく考えたら、提案を有難く受け入れるべきだと思います。
皆さんの中には先方から言ってもらって助かったという人もいるかもしれません。
又は、そうは言っても何も贈らないのも気が引けるいう人もまだいます。
そんな人にはあまりお勧めではありませんが、今後はお中元をやめてお歳暮だけにしてみる方法もあります。(その時にも今回と同じ事が起こる可能性大ですが)
お歳暮を断られたらどう返信する?
基本的には返信は不要だとも思います(先方にまた気を遣わすことになるので)が、商品を貰ったのだからどうしてもそのお礼だけはしたいという人もいると思います。
そんな人の中には、次のような文面で返信する人もいます。
本年も押し迫ってまいりましたが、ますますご壮健のことと存じます。
この度は、結構な物をお贈り頂きまして誠にありがとうございました。
感謝の気持ちとしてのご挨拶をさせて頂いていたつもりではございましたが、
反対にお気を遣わせる結果となってしまい大変申し訳なく思っております。
本年も残す所僅かとなってしまいましたが、どうぞご自愛下さいまして良いお年をお迎え下さい。
取り急ぎ御礼まで。
承知致しました。
今後は、お言葉に甘えてお歳暮やお中元は遠慮させて頂きます。
旅先等で良い物があれば時々送らせて頂きたいので、その際は快く受け取って頂ける と幸いです。
まとめ
お歳暮とは、1度贈り始めるとやめるキッカケがないと止めづらいものです。
贈る側と頂く側には結構な温度差がある場合があります。
贈る側と疎遠だったりする場合には申し訳ない気持ちが先に立ってしまう。
お返しやお礼状の事を考えるのが面倒になってしまいます。
贈り物は本来は自己満足の為ではなく相手に喜んでもらうためにするものです。
相手が喜んでくれてその結果として自分も嬉しくなるというのが理想的
相手がもう気を遣って貰いたくないからと提案して下さった時が
お歳暮をやめるべき最良のタイミング。