年末年始

お歳暮の辞退や断り方!失礼のない例文やマナーは?

 

 

現代の生活において、お歳暮の本来の意味とは一体何なんでしょうか。

一般的に、お歳暮は、1年間(お中元を贈られた人にとっては約半年間)お世話になったことに対する感謝のお礼を表すものです。

 

ところが、結婚式の時だけお世話になったり、住む場所や仕事先が変わったりします。

また、既に現場を離れられたりして、ほとんど付き合いがなくなった方にもお歳暮を贈り続けている場合も。

ですから、贈る方も贈られる方も気まずいことも多々あります

今回は、贈られる側から記事を書いていきます。

 

お歳暮を贈り続ける理由の一例

現実的に今の自分が存在しているのはあの時に助けて頂いたからです。

あの時に手取り足取り教えてもらったからここまで出世できました。

苦しい時によくご馳走になりました。

このような理由でお歳暮を毎年送っている人もいるでしょう。

 

しかし、受け取る側の気持ちはどうなんでしょうか。

お歳暮を受け取る側の気持ちの一例

最近はほとんど付き合いがないのに、毎年お歳暮を贈ってもらって心苦しい。

大して面倒を見てあげた記憶がないのに、どうしてここまでしてくれるのだろう。

頼まれて仲人をしただけだし、相当の年月が経過しているからもう十分です。

お返しをするのも結構手間がかかるから、もうこの辺でお互い様にしたい。

今はリタイアした身だから、こんな事をしてもらわなくてもいいのに。 

よくある話として、片方は強烈に覚えている事でも、もう一方は全く覚えていないことも。

与えた方は大したことをしたとは思っていないのに、与えられた方はとても感謝して覚えているという場合です。

 

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お歳暮の辞退又は断り方は?

冒頭の部分が長くなってしまいましたが、ここの部分は非常に大事ですのでかなり力が入ってしまいました。

ハッキリ言って、この気持ちの部分がしっかりと理解出来ましたら、後の部分は簡単です。

なぜならば、この後は方法論に過ぎないからです。そして、この方法論は、ほとんどの人にとっても形式的なもので同じ内容になります。

 

パターン1

歳暮として贈られてきた品物の、だいたい倍の金額の品物をこちらからも贈る。

そして、お礼状に「今後はこのようなお心遣いをしないようにお願いします。」の一文を書き加えておきます。

この倍返しという行為には、今後はこのようなお気遣いをしないで下さいという意味が込められています。

 

パターン2

お歳暮として贈られてきた品物を開封せずにそのまま新たな包装紙で更に包装して返送する。

その際丁重に辞退する旨の手紙を添える。

パターン2は、会社関係かパターン1をやっても毎年お歳暮を贈り続けてくれる人への最終手段と考えています。

ですから、最初からこの方法を取り入れるのは、個人的にはあまりお勧めできません

なお、最終手段と言えば、送られてきたお歳暮を受け取り拒否する方法もあります。

それは、宅配業者の方に事情を説明して送り返してもらいます。

 

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お歳暮の辞退や断り方の例文は?

お歳暮の辞退や断り方には、一般的な例文があります。以下の通りです。

拝啓

続けて以下の中から送る時の状況に合わせて選択します。

  1.  寒気のきびしい日が続いていますが、
  2.  木枯らしの吹きすさぶ季節になりましたが、
  3.  寒さがひとしお身に沁みる季節となってきましたが、
  4.  師走を迎え、なにかと気ぜわしい毎日ですが、
  5.  師走に入り、慌ただしくなってきましたが、
  6.  本年も押し迫ってまいりましたが、
  7.  年末とは思えない程のあたたかな日々が続いておりますが、

その後に以下の中から適当に続けます。

  1.  お元気でご活躍のことと存じます。
  2.  ますますご壮健のことと存じます。
  3.  お健やかにお過ごしでしょうか。
  4.  いかがお過ごしでしょうか。
  5.  お元気でお過ごしでしょうか。

本題は以下のような感じで書きます。かなり回りくどい表現になっていますが、相手に合わせた言葉遣いに変えて下さい。

私どもは、おかげさまで元気に過ごしております。

さて、先日は心のこもったお歳暮の品をお送りいただき、本当にありがとうございました。

日頃から何かとお心にかけて頂きまして、お気遣いに感謝しております。

 

今後はお気持ちのみ頂戴したいと存じますので、どうかこのようなお心遣いをなさらないようにお願い致します。

このようなお願いをして大変恐縮ですが、悪しからずご了承ください。

どうかお体を大切になさってください。

略儀ながらお礼とお願いを申し上げます。              敬具

 

簡単に済ませる場合には

前略

この度はお歳暮の品を頂きましてありがとうございました。

いつも変わらぬ御心遣いをいただき誠に恐縮しております。

お気持ちには大変嬉しく思いますが、今後はこのようなお気遣いはなされませんよう願い致します。

皆様のご健康を心よりお祈りいたし、お礼かたがたお詫び申し上げます。

早々

贈られてきたお歳暮を返送する場合の例文

拝啓

(季節の言葉と相手のお名前)様におかれましては、益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

この度は、お歳暮の品をお贈り頂き、誠に恐縮しております。

お贈り頂いた品はお気持ちだけを頂戴致しまして、誠に勝手ながら返送させて頂きました。

どうか、お気を悪くなさいませんようお願い申し上げます。

まずは、お礼かたがたお詫び申し上げます。                                   敬具

 

お歳暮の辞退や断り方のマナーは?

マナーと大袈裟に言えるかどうかはわかりませんが、くれぐれも相手の気持ちは有難く受け取るということをまずしなければなりません。

この大前提があってこそのお歳暮の辞退や断り方ででないとこれまでの事までも否定してしまうことにもなりかねません。

 

今までお歳暮を贈って頂いた事はは決して忘れませんし感謝している、という気持ち自体が断る時の心の中におけるマナーだと個人的には思っています。

この気持ちが相手にキチンと伝われば相手もこちらの提案も快く受け入れて下さるのではないでしょうか。

 

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まとめ

お歳暮を贈る人と頂く人には、かなり温度差がある場合があります。

ですから、先方は本心からお歳暮を贈ってきている場合でも、受け取る側は気が引けることも。

そのような場合に、お歳暮の辞退や断る時には細心の注意が必要です。

 

最初に、お歳暮が届いたことやこれまでの心配りに対する感謝の気持ちやを示すことが重要。

そして、今後のお歳暮に対するお断りの気持ちを理由と共に伝えます。

くれぐれも、相手を気遣い傷つけないような言葉遣いを心がけることです。

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