行事

節分そばの由来は?食べる習慣がある地域は?知っていましたか?

 

 

皆さんは節分と言えばまず何を連想しますか?

最近では、ほとんどの人がこう答えると思います。

「節分と言えば、鬼と豆まきと恵方巻きです。」

実際の所自分でもそう答えます。

 

鬼と豆まきは大昔から知っていますが、一方の恵方巻きはどうでしょうか?

違う記事で詳しくは紹介しますが、恵方巻きが今のようにメジャーになったのは2000年以降です。

これは、関連業界と大手小売り業の大々的な販売キャンペーンの賜物であります。

 

今では、恵方巻きは物凄い経済効果があります。

一方節分そばは、最近販売促進がされているようですがほとんど聞いた事がありませんでした。

気になってみたので詳しく調べてみました。

 

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節分そばの由来とは何ですか?

節分は実際には、1年に4回あります。立春と立夏と立秋と立冬の前日です。

昔は、立春が1年のスタートと考えられていました。その前の日の節分に食べられていた蕎麦を当時は年越しそばと呼んでいたのです。

節分にそばを食べる習慣は、江戸時代の文献にも記載があります。

そばの実は魔除けになると言われていて、そばを食べて邪気を追い払うようにしていました。

 

江戸時代には、特に商人は忙しい月末と節分にそばを食べる習慣がありました。

月末の事を晦日と言います。晦日に食べる蕎麦を晦日そばと言い、節分に食べる蕎麦を年越しそばと言っていたようです。

(現在、毎月末を晦日そば食べ放題キャンペーンをしているうどんチェーンもあります。)

その後、明治半ばから大晦日に食べる晦日そばを年越しそばと言うようになりました。

関連記事:年越しそばを食べる意味と理由は?いつ?どのタイミングで?

 

それと入れ替わりに節分に食べる蕎麦は、節分そばという呼び方に変わったようです。

今回のように、時代が変わると途中で呼び名が変わっていく行事や言葉は結構あります。

 

節分そばを食べる習慣がある地域は何処ですか?

現在の所節分そばを食べる習慣がある地域は、出雲地方と信州地方だけのようです。

どちらの地域もその後に【そば】を付ける事が出来るそば処です。

こちらの地域は年中蕎麦を食べているイメージがありますが、節分そばは別格扱いのようです。

 

恵方巻きが大阪から全国区になっていきましたが、節分そばがそのようになっていないのは地域性もあるのでしょうか。

蕎麦は全国に有名な産地があり、やり方次第ではその他の商材との相乗効果も期待出来ると思います。全国的な展開も出来るとは思います。

ビタミンミネラルも豊富で体に良く縁起も良い食べ物ですので今の状態は勿体ない気がします。

 

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節分そばを知っていましたか?年越しそばとの違いはありますか?

少しずつスーパーなどで拡販傾向にはありますので、そこで目に触れた人もいるかもしれません。

しかし、先程の章で書いたように、食べている地域が非常に狭い為に、節分そばを知っている人は少ないようです。

年越しそばは全国的に食べられていますが、今の年越しそばと節分そばの違いはそもそも何でしょうか?

 

年越しそばは、年神様をお迎えする為の神事に関係があります。

一方節分そばは、その名の通り節分に関係があります。節分は、【追儺・鬼遣】の宮中行事を模して一般市民に広まった行事です。

両者は、同じ蕎麦ではありますが目的が違っています。

 

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まとめ

節分など古くから伝わる行事やそれにまつわる物には、古くからの歴史や変遷があります。

上辺の行動だけではなく、その背景にある風習にも目を向けて子孫にも伝えたい物です。

 

特に節分は、子供達が大活躍する行事でもありますし楽しみにしています。

楽しみながら覚えた事は決して忘れる事はありません。

 

恵方巻きと一緒に節分そばを食べながら、昔の事を話してみてもいいかもしれません。

節分の献立の一つにそばを加えてみては如何でしょうか。

 

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