
父の日に限らずプレゼントを贈る時は、何にしたら良いのか非常に悩んでしまいます。
それに加えて贈る相手に好みや苦手な物があると、贈り物の範囲が限定されてしまいます。
父親が糖尿病になってしまった場合には、父の日プレゼントや誕生日プレゼントは何を贈ったらいいのでしょうか?
糖尿病になった原因や現在の食生活はそれぞれの家庭によって違います。それでも、食生活に健康な人以上に最新の注意を払っている事は間違いありません。
このような事を踏まえて常識的に考えると、父の日や誕生日のプレゼントは食べ物以外となります。
しかし本当に父の日や誕生日ギフトは、父親が糖尿病だからと言って単純に食べ物以外で良いのでしょうか?
この記事は、糖尿病の父に敢えて(父の日や誕生日プレゼント)に食べ物を贈っても良いのではないかという自分なりの考え方や意見になります。
Contents
糖尿病の父への父の日や誕生日のプレゼント!
父親に限らずプレゼントは、相手が好きな物や欲しかった物やタイミング的に必要になった物などを贈ると喜ばれます。
糖尿病の父に贈る父の日や誕生日のプレゼントは、食べ物以外の物を贈るのが常識的であり当たり障りがありません。
しかしこの記事では、敢えて糖尿病の父親に食べ物をオススメしています。
食べ物をおすすめする理由の前に、糖尿病について詳しく知っておく必要があると思います。
糖尿病について熟知している人には当たり前の事ですが、ここが重要なポイントだと考えていますので簡単におさらいします。
糖尿病の種類と原因は?
糖尿病は発症要因から1型と2型に分けられます。
1型糖尿病 インスリンを作る細胞が壊れてインスリンが分泌出来なくなるタイプ。
2型糖尿病 すい臓から分泌されるインスリンの働きの低下からなるタイプ。
日本人の約95%は2型のタイプです。
この記事の対象は、2型の人に向けて書いていきます。
2型の糖尿病は生活習慣病の1つで、肥満や暴飲暴食や運動不足やストレスなどが原因です。
日本人は欧米人に比べてインスリンの分泌量が少ないのに、食事の欧米化で糖分の処理が完全には出来なくなってしまっているのです。
この状態が続いていくと糖尿病になってしまうのです。
糖尿病の治療は?
糖尿病治療の基本は食事療法です。
2型糖尿病の人は、体内に入るブドウ糖の量を制限します。衰弱しているすい臓の負担を軽くして機能を回復させるという治療方法です。
糖尿病治療の食事療法では、栄養バランスが良い食事をする事が必要です。
基本的に糖尿病治療の食事療法では、食べてはいけない食品はあまりありません。
最も重要なポイントは、指示されたカロリーの範囲内で、(タンパク質、炭水化物、ビタミン、ミネラル脂質など)各栄養素を過不足なく摂取する事です。
具体的な食事の献立の作り方は、以下の通りです。
食事療法で指示された1日のカロリーの55~60%を炭水化物で摂取する。
(成人の場合)タンパク質は標準体重1kgあたり1.0~1.2g(1日約50~80g)で、残りを脂質で摂取する。
(タンパク質、炭水化物、ビタミン、ミネラル脂質など)それぞれの栄養素を含んだ食品を6種類に分類した表(食品交換表)を基にして計算。
病院からの食事指示票(食事指導票)には、指示エネルギー量が食品交換表の何単位になるか書いてある。
食品が含むエネルギー量80kcalを1単位し、1単位分の各食品が何gが明記されている。
表の中の同じ単位の中でどの食品をとってもよい仕組みになっている。
糖尿病の食事の誤解や勘違い!
糖尿病の食事は、1日の総カロリー量を規定数値以内にするだけで良い訳ではありません。
糖尿病の食事は、食べ物が急速に血液の糖分になるのを防ぐ事の方が大事になります。
糖分の急激な上昇は、カロリーが少なくても最悪の事だと言われています。
糖尿病の人にとって良い食事とは、様々な種類の食品をバランス良く摂取出来る食べ物です。糖分の分解と吸収と血糖の上昇がそれぞれ緩やかになります。
糖尿病の父へのプレゼントを逆に食べ物にする理由は?
第1章で書いたように、糖尿病になってしまうと食事療法をする事になります。
この内容を見てどう思いましたか?病気になってしまったから致し方ないと割り切る事が出来ますか?
現実問題としては、(感情は別として)決められた事を守りながら毎日の献立を考えて生活していかなければなりません。
やり方に慣れてしまえば簡単なのかもしれませんが、自分の感覚からすると相当大変なのではないかと感じます。
しかし、糖尿病の本人(この記事の場合は父親)はまだしも母親は色々な状況を考えても苦労が絶えないと思います。
(本人と同じ食事を取るのかどうかといった事。食品スーパーでは、値段よりも食品交換表を頭にいれた買い物になる等。)
普段節制に次ぐ節制をしている父親に対して、少しご褒美をあげても良いのではないでしょうか?
但し、条件が幾つかあります。
母親にあらかじめ相談して了解を得る事。
母親にあらかじめ連絡してどういうものならば良いかアドバイスをしてもらう事。
母親に今どういう食べ物を食べているのか聞く事。
普段子供に厳しく色々な物を制限しているのに、おじいちゃんやおばあちゃんが孫を甘やかして迷惑がられるという事になってしまうような事では駄目です。
父の日のプレゼントに敢えて食べ物を贈る理由は、日頃の頑張りを称えると共にこれからまた頑張れるように励ます意味があります。
節制生活のひと時のブレイクタイムとでも言った所でしょうか。
我慢の度合いが高ければ高いほど、父親の喜びのボルテージは上がる事でしょう。
しかし繰り返しますが、母親の了解を得る事が重要です。
色々な禁○がありますが、せっかく禁〇をしていても少量だけと言って解禁した途端に基に戻ってしまうという事が往々にしてあります。
そのような心配がないかを再度確認しておく必要があります。
(闘病生活が長ければ長い程、このようなやり取りを経験済みの場合がありますので。)
糖尿病の父へのプレゼントで食べ物のおすすめは?
母親の許可が出た場合に実際に父の日のプレゼントに食べ物を贈るのですが、何をあげたらいいのでしょうか?
父親の昔からの大好物で、糖尿病になってから我慢をさせられていた食べ物。
父が今一番食べたいと推測される食品。
父親が、普段の食生活において食べたいと愚痴っている食べ物。
父が最近好んでいる食べ物でグレードアップした物。(一流シェフやパティシエの制作した食べ物。)
出来れば上記の類いで、糖質やカロリーを大幅にカットしてある食べ物がベストです。
一般用に作られた父親が食べたい食べ物は、急激に血糖が上昇します。
その為にインスリンを出す膵臓は急にたくさん働かなくてはならず最悪の食ベ物になってしまいます。
例えばケーキ屋クッキーを贈るならば、おからや黒ゴマやふすまや全粒粉を使用した種類であれば血糖値の上昇も急激には上がりません。
糖を排出する効果があると言われている、グァバ茶を一緒に贈るという方法もあります。
今は、(アレルギーに関してもそうですが)糖尿病の人でも食べても健康に害を及ぼさないスィーツやお菓子など多くあります。
このような中から父の日ギフトをチョイスしてもベストです。
まとめ
糖尿病治療の基本は食事療法です。
食事療法で重要なことは、カロリーコントロールと栄養バランス。
こうして日々節制にを繰り返している父に、(特別な日に限り)頑張りを称える効果とブレイクタイムの意味で、普段我慢している食べ物を贈っても良いのではないでしょうか?
もちろん、毎日苦労している母親の承諾が前提条件にはなります。
父の日や誕生日のプレゼントに毎年食品を贈る必要はありません。(糖尿病が完治していれば勿論OKですが。)
滅多にない事であればある程父親の喜びは大きいし、贈ったあなたの嬉しさや満足感も大きいに違いがありません。