(スギやヒノキの)花粉が飛ぶような季節になると(花粉自体は種類を変えて一年中飛んでいますが)、花粉症に毎日悩まされる人と全く平気な人とに大きく分かれます。
花粉症になる人は、この時期は本当に憂鬱な日々を過ごしています。
一方では花粉症にならない人は、冬の寒さが薄れて快適に過ごしています。
花粉症は、今まで発症していない人でも突然なってしまうアレルギーの一種です。
花粉症になっていない人も決して安心は出来ませんし、花粉症になっている人もならないように出来るかもしれません。
その為に、花粉症になる人とならない人の違いを調べてみる必要があります。
花粉症になる人とならない人のそれぞれの特徴を比較して出来るだけならないように努めていきたいものです。
花粉症になる人とならない人の違い!それぞれの特徴は?
花粉症になる人とならない人の違いを簡単に一言で結論付けると、(様々な)花粉に対するアレルギー抗体(アレルゲン)を持っているか持っていないかという事になります。
ですから、まだ花粉症になっていなくても抗体を持っていれば将来的に花粉症になるかもしれないという事になります。
花粉症になる人とならない人の違いを大雑把に分けると次の通りになります。
1.遺伝子の違い
2.花粉を浴びる量の違い
3.食生活や社会生活や住居などの環境の違い
抗体による違い
アレルゲン
アレルギー反応を起こす原因となる物質をアレルゲン又は抗原と呼んでいます。
アレルゲンには、食べ物やダニやカビや花粉や薬品などがあります。それらの物質が最初に体内に入ると抗原提示細胞により特異IgE抗体が作り出されます。
IgE抗体
アレルゲンによってその物質にだけ結合出来る特異IgE抗体が生み出されます。作り出されたIgE抗体は血液中を流れてアレルゲンと遭遇するのを待っています。
IgE抗体とアレルゲンが結合し細胞内に入ってマスト細胞や好塩基球が活性化してヒスタミンやロイコトリエンを放出してアレルギー反応が出てきます。
難しい用語を出来るだけ省略して書きましたが、要は特異IgE抗体が出来ているかいないかの違いです。
当然ですが、花粉症になる人は特異IgE抗体が出来ています。
花粉を浴びる量の違い
基本的に花粉症は、花粉アレルギーがある人が花粉を取り込む事で発症します。
ですから、該当する花粉が飛んでいない時期には発症しません。
花粉症になる人は、それまでに多くの花粉を浴び続けていた可能性が高いと考えられています。
花粉症にならない人は、花粉を攻撃物質と認識していません。しかし一般的には、一定量(許容範囲)を超えてしまうと発症してしまうと言われています。
例えば、コップの水がコップの中に納まっているうちは発症しないが溢れ出てしまうと花粉症になるという事です。
食生活や社会生活や住居などの環境の違い
花粉症になる人の特徴は、一般的に高たんぱく高脂肪な食事やインスタント食品やファストフードや揚げ物などを高頻度で食べている傾向があります。
和食よりも洋食を好んで食べて、間食もどちらかと言えば多い傾向があります。
腸内環境が悪化していて、ストレスも多いかもしれません。
こういった要因で、抵抗力が弱くなっていると発症しやすくなります。
一方で花粉症にならない人の特徴は、比較的に規則正しい生活を送っている傾向があり、睡眠時間も十分に取れています。
ストレスもあまり無く抵抗力も弱くなっていません。
食事は、和食を中心にしているようです。
掃除も定期的にしていてホコリにも気を配っています。手洗いやうがいも頻繁にしています。
家に入る時にも花粉を十分に払うようにしていたり、花粉が付着しにくい表面がツルツルした衣服を着用するように心掛けたりもしています。
まとめ
記事を書いていてちょっと引っかかったのは、花粉症になる人の悪口になってはいないかということです。
花粉症になった人が、必ず不摂生をしていた訳でも決してありません。
花粉症にならない人でも、何も気を配っていない人もいるでしょう。
しかし、そのような事を続けていれば近い将来花粉症になるかもしれません。
今は、花粉症にならない人もマスクや花粉メガネなどで出来るだけ花粉を体内に取り込まないようにしている人。
花粉症になった人も体質や習慣を改善することで、症状が緩和したり発症を抑えることはできます。