
かぼちゃと言えば何を連想しますか?
最近ではやはりハロウィンという事になってしまうのでしょうか?
ハロウィンが今のようにメジャーになって、恐らくはまだ10年もたっていないのではないかと思います。
その前までは、かぼちゃと言えば冬至に食べる物でした。冬至かぼちゃという呼び名もあるぐらいです。
なお、冬至の日は毎年全く同じ日ではなく微妙にズレるようです。
その為か分かりませんが、ニュースで今日は冬至ですと聞くまでは知らない事もあります。
クリスマスイブに近い日だというのも関係があるかもしれません。
このように、昨今では他の国の記念日に押されぎみですが、日本古来の風習でもある冬至について解説します。
冬至かぼちゃの由来は?
冬至は、1年の内で最も日照時間が短い日です。言い換えると、1年の内で最も昼が短くなる日です。ですから、暦の関係で毎年同じ日にちにはならない事の方が多いです。
日照時間が短いと言う事は、太陽の力が弱く日陰が1番多くなります。
言い換えると冬至は陰の最も多い日となり、冬至を境にして陽が増えていく事なります。
そこで、昔から一陽来復または一陽嘉節(かせつ)として祝いました。
また、かぼちゃは、βカロチンやビタミンBやビタミンCなどを多く含んでいます。
冬至の頃は、緑黄色野菜が不足しており病気に対する抵抗力を付ける為に食べるようになったのです。
かぼちゃは元々は夏の野菜ですが、3ヶ月程経って熟成し糖分が増して水分が抜けておいしくなります。
陰が最大の日(冬至)に陽の季節の野菜を食べて陽の気を取り入れるという意味合いがあります。
冬至かぼちゃの効果は?
かぼちゃは、各種の栄養素をバランスよく含んだ野菜です。
かぼちゃには、βカロチンやポリフェノールやビタミンC、Eなどが含まれており抗酸化作用があります。特に多く含んでいるのはβカロチンです。
βカロチンには、粘膜などの細胞を強化して免疫力を高める働きがあります。
免疫力が高まると体内に侵入してくるウイルスや細菌などの感染を防ぐ効果が期待出来ます。
また、かぼちゃには体を温める効果もあります。
実は、かぼちゃのビタミンミネラルや食物繊維他は皮や綿に多く含まれています。
結構捨てられる事が多いので上手に接種したいものです。
最近ではかぼちゃの種も乾燥させた物が販売されています。種にも栄養素が多く含まれています。
冬至の七種とは?食べ物の ん とは?
冬至には、かぼちゃの他にも良いとされる食べ物があります。
冬至の食べ物・冬至の七種(ななくさ)は、以下の通りです。
南瓜 なんきんかぼちゃ
蓮根 れんこん
人参 にんじん
銀杏 ぎんなん
金柑 きんかん
寒天 かんてん
饂飩 う(ん)どん
冬至は、運気も上昇し始める日とされています。運をつける為に、んのつくものを食べる運盛りという風習があります。
いずれにしても、かぼちゃは基本的には外せません。かぼちゃあっての他の食材です。
その他の食べ物は、以下の通りです。
冬至粥 別名小豆粥とも呼ばれ、文字通り小豆の入ったお粥。
こんにゃく 胃のほうきや腸の砂おろしと呼ばれ、体内にたまった砂を出すという意味がある。
いとこ煮 カボチャと小豆を組み合わせた煮物。
小豆は、中国では赤い色が厄除けになる効果がある為に使用されてきました。
七種やこんにゃくなどを組み合わせて煮て食べても当然美味しく効果があります。
まとめ
昔からの風習にはやはり意味があります。
多くはやはり語呂合わせから来ている可能性がありますが、栄養学的にも根拠があります。
どうして昔の人は学問的な知識が無いのに利に叶った事をしているのでしょうか。
色々と失敗があった結果、効果のあった物や風習だけが今日まで残っているというだけでしょうか。
だとすれば、やはり昔からの言い伝えや慣習は侮れませんし大事にしなくてはなりません。