寒くなってくると、急に飲みたくなる物は何ですか?
ココアですか?コーンスープですか?それとも甘酒ですか?
ココアやコーンスープは主に粉末タイプなので、スーパーやドラッグストアなどでも定番商品として陳列棚に並べられています。
その点甘酒というと、以前は寒い時期に何処かのコーナーに大量に置かれている典型的な季節商品でした。
しかし、ここ最近はテレビ番組などで取り上げられる機会も多くなり年中販売されるようになりました。
ここで更にお聞きしますが、甘酒の季節は本当はいつかご存知ですか?
甘酒は、寒い時期に温かくして飲むメージがあります。
しかし、江戸時代には行商が売りに来る言わば夏の風物詩であり夏バテ防止の為に飲まれていました。甘酒は、俳句界では夏の季語となっています。
甘酒は他の飲料などに比べると種類も少なく、どちらかと言えばマイナなイメージがありました。しかし、先程言ったようにテレビなどでその効用をが盛んに報じられた結果注目を集めてきています。
甘酒の種類とその違いは!
甘酒は、大きく分けてると2種類にわかれます。
1つは、酒粕をベースに砂糖等で甘味を味付けした甘酒です。因みに酒粕とは、文字通り麹を醗酵させて日本酒等を製造した残り物です。
特長としては、食物繊維が豊富である事と糖類を加える為カロリーが高い事とアルコールが残っている事です。水と砂糖やしょうが等を入れて沸騰させてアルコールをとばします。
もう1つは、麹と蒸したお米を醗酵させて麹の消化酵素により米のでんぷんがブドウ糖に分解されたものを言います。甘味の主成分がショ糖ではなくブドウ糖なので飲む点滴とも言われています。
特長としては、お米のミネラル分がそのまま残っている事と糖類を使わないのでカロリーが低い事と食物繊維が少ない事とノンアルコールである事です。
最近では自分なりの味を毎日飲む為に、自分で甘酒を作っている家庭もあります。
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実際に、同じメーカーが2種類の甘酒を販売していましたので飲み比べてみました。
酒粕系甘酒の感想とデータ
- 甘味は抑えてあり酒粕独特の風味がある。
- 1本195gあたり140kcal。 たんぱく質0.5~4.5g、
- 炭水化物29.6g、食塩相当量0.12g
米麴系甘酒の感想とデータ
- 嫌味がない自然な甘さで酒粕系よりも更に甘い。
- 1本195gあたり107kcal、 たんぱく質1.4g、
- 炭水化物24.8g、食塩相当量0.2g
甘酒の種類別の栄養成分は?違いがある?
栄養素はどちらもよく似ています。
ビタミンB1″>ビタミンB1、B2、B6、ナトリウム、カルシウム、カリウム、 マグネシウム、マグネシウム、リン、鉄、銅、亜鉛と、良く目にする栄養素ばかりです。
これらの栄養素は、病院で打ってもらう点滴とほぼ同じ内容である事から飲む点滴と言われているのです。
麹菌が繁殖する時に、ビタミンB1、B2、B6やパントテン酸、イノシトール、ビオチンなどすべてのビタミン群を作って甘酒になります。
甘酒の効果や効能は!保存方法で変わりますか?
甘酒の主な効果は、以下の通りです。
1.乳酸菌が腸内環境を整えます。発酵食品に含まれる植物性乳酸菌は、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスを整える作用があります。
2. オリゴ糖が含まれているので便秘解消が期待出来たり、免疫力のアップそして夏バテ防止にも期待が出来ます。
3.砂糖を使用せず自然の甘みです。 甘酒の甘みは、米のでんぷんから作られたブドウ糖の甘さです。
甘酒は、栄養価が高くバランスの取れた飲み物なので一年を通して風邪予防にも最適です。
各種ビタミンや必須アミノ酸や食物繊維が豊富に含まれていて栄養面では優れた飲み物です。
中でもビタミンB2が多く含まれていることからシミやしわやくすみなどへの美肌効果が期待出来ます。
また、甘酒の保存には注意が必要で、常温で開放状態にしておくと非常に傷みやすいです。逆に冷凍しておくと1年くらい持つと言われています。
酵素は、甘酒を作る過程で熱を加える段階で死滅しています。麹菌の効用ではなく麹菌が作った各種栄養素が飲んだ時に作用します。
その為冷凍してもほとんど問題はありません。
まとめ
昔から飲まれている甘酒は、やはり飲む点滴と呼ばれるだけの事はあります。
体が疲れている時に飲むと元気がでます。実際に飲んでみて良く分かりました。
毎回そうですが、昔の人々の生活の知恵には頭が下がります。
そして、現代にまで受け継がれている物には間違いがありません。
健康や美容効果がある甘酒は、これから更に重宝される飲み物になっていきます。